【出演】 阿部寛, 長谷川京子, 山下智久, 長澤まさみ, 中尾明慶
【DVD製造販売】 2005年
【時間】 1話45分×11話
【あらすじ】 徹底したリアリストぶりを貫く三流弁護士から伝授された独自のテクニックによって、偏差値36の落ちこぼれ高校の生徒たちが東大合格を目指す様を描いた異色の学園ドラマ。
弁護士の桜木(阿部寛)は倒産処理の任命を受けて、経営難に陥った私立龍山高等学校にやって来る。元暴走族という過去をマスコミに暴露されたために仕事が激減していた桜木は、ここで経営状態を回復させればいっそう自らの汚名返上にかなうと思いつき、創立以来一人も出ていない東大合格者を輩出することによって、学校を進学校に生まれ返らせる再建案をぶち上げる。
英語教師の井野(長谷川京子)らの反発をよそに編成された特進クラスには、父親の借金のためにバイトをしている矢島勇介(山下智久)や、地味で目立たない水野直美(長澤まさみ)ら5人が集められた。ここに東大合格を目指しての勉強の日々がはじまる!!!
この辺がおすすめDVD!お受験ドラマ!! |
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馬鹿とブスこそ東大へ行け!
いきなり強烈なセリフがググッと人々の心を鷲掴み!!!おバカ高校として有名な龍山高校、生徒5人を東大合格させるというストーリーの受験ドラマ。
最初の1話目は、セット丸出し、学芸会の出し物のようなドラマの印象にん〜〜〜、ほんとに面白いの?なんて、思っていたのですが!
1話を見終わる頃には、
お、面白いよー。もしくは、もう1話見たいっ!!!
という気になっているはず。
あ、そういう気持にならなかった人は終了ということで(爆)
どこが、面白いのかというと、ホントにあの勉強法が有効なのか?というのはともかく、実に面白い(笑)!!!東大というと受験したことがある人は少ないはず。
東大の試験て、こういう風になってるんだ・・・毎年、1000人も受かるの?平均点50点以上で合格?等々、なるほど〜、へぇ〜、そうなんだ。へぇへぇへぇへぇ。
と、ストーリーが進むにつれ興味深々になってしまうのです!
そして、有無を言わせぬ現実主義発言!
奇麗事は一切、言いません。痺れます。
「どういうことなんですか先生!ホントに大丈夫なんですか!!!」
「ほら、失敗したじゃないですか!!!」
生徒達に責め立てられても、主人公はどっしりと構えています。そして、なんなく大失敗の危機を回避します。くーーーーーーーー、にくい、にくいよ、この口達者。
見ていて、こう言われたとき、どう切り抜けるのか?など、実に参考になります。普通なら「すいません、すいません、も、もう少し待ってください」とか「おろおろしながら言い訳」をするはずですが、この点も見どころの1つと言えましょう。
賢い者達が作ったわざと分かりにくい
ルールに搾り取られる弱い者。
なるほど、納得です。前々から思ってましたが、保険とか税金とか政治のしくみとか、労働者とか、世の中みんなそうですよね。よく分からない・・・で、済ませてしまうと奴らの思うつぼですねー、ガッテンガッテン。
・・・で、でも、国の国民から搾りとるシステムは基本止められないよ。だって、国民全員がことなかれ主義、ですから(滝涙)
東大へ入れば、人生が変わる。偏見もなくなる。まさにその通り、今は学歴じゃない、なんて言っても東大というブランドがつけば、あの人ってすごいんだ。となります。
良くも悪くも、ブランド命!それがジャパンですよね。
シャネルのマークが入ってるだけで何十万、数百万円。そのマークが無いと数千円、世の中、狂ってます・・・ 仕掛ける側は笑いがとまりませんねぇ(爆)
さて、国語、英語、理科など、個性的な先生の教え方も魅力です。聞いていると、なんだか勉強ができるようになった気がしてきます(笑)
こんな授業を受けてみたい!そう思えます。
ただ、この5人すごく優秀ですよね?あれだけの記憶力。まさに神業!!!頭はよくなくても、「記憶力がよくないと東大へはいけないよ」、と言われているような気がします(爆)
私グレート、第一段階の計算卓球で早々に脱落・・・
数がね、数えられないの。だって、指が10本しかないから(笑)あ、足の指も入れたら20までは数えらーれーるーーー、わーいわーい。
・・・おほん。
そんなこんなで、最後まで、飽きずに楽しめることでしょう。さぁ、アナタはだんだん勉強がしたくなーる、勉強が無性にしたくなーる。でも、参考書を買ったら飽きてしまーう(笑)
どこでもそうかもしれませんが、記憶力が抜群なら誰でも入れる、暗記の効率がよければ全てよし。そんな日本の受験システムはいかがなものかと。
社会に出れば、99.9%、連立方程式や立方体体積の出し方、数学、科学、物理、世界史等は忘れてしまいます。悲しいことに社会で生きていく上で、これらは忘れてもなんてことはないのです。くー、これはもったいない。
面白い!面白い!と言っておいて、最後にこんなことを言うのもですが
不可解なのがストーリーの設定です。
主人公が、どういう経歴の持ち主なのかさっぱり分からないのに
「100%東大へ合格できる」という言葉を聞いて、盲目的に生徒5人は彼についてきます。
こ、ここ!
明らかにおかしいですよーーー!!!
だって、主人公は東大へ行ってないんですよ。しかも学生時代の成績も不明。
たとえば、主人公が東大の過去問題を生徒と一緒に解きます。そして、「どうだ、お前たちは0点だが俺はすべて90点以上だ!!!東大にはわけあって行ってないが、俺についてくれば間違いなく合格できるぞ!!!
とか、「俺は、高校2年まで、偏差値30。お前達よりもバカだったんだ。だがよ、俺はたった1年で現役東大合格したんだよ。しかも、オール100点でな。俺についてくれば間違いない!!!」
というようなシーンがドラマに入っていたなら、すべて、納得です。
しかし、そんなシーンは一切なく、東大へは行ったことがない。弁護士にはなったが依頼も全然無い、お金も無いへっぽこ君です(汗)
なのに、生徒達は盲目的についてくるんです!ありえな〜い!!
お、おかしい、おかしすぎる・・・
普通なら
「え?先生は東大へ行ったことないの?それじゃ信じられないよー。東大へ行ったこともないのに100%合格させられるの?」とか「弁護士になっても成功してないじゃん」とか言われて終わりそうなものですが・・・
生徒達は疑うことを知らないのか、底抜けのおバカさんなのか。
最悪ここで、「俺は、東大へは100%行ける実力があった。証拠のテストもある、しかし弁護士になって、弱い人、お金の無い人達を助けているんだ」 というのであれば、別ですがそれも無し。
せめて、暴走族ということが雑誌に出るまでは、飛ぶ鳥を落とす勢い。依頼が山のように来ていた!!!という設定を入れてくれれば、人生180度変わる!!!というのも納得なのですが・・・
まぁ、なんだかんだ言いつつも、比較的、おすすめなドラマでーす。
原作のような受験のテクニックよりも主人公達の成長を重点的に描いたドラマ、と書いてますが、主人公達、正直あんまり成長してないです(爆)
最後まで見ていて思ったのは、主人公達には才能があります。やっぱりバカでは、東大には受かりません、それは間違いない!!
はひはひ・・・(爆)
すごい記憶力が必要でござる。
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